内定式のアイスブレイク10選|大人数・匿名で内定者の緊張を解く
内定式は、正式な内定日が卒業年度の10月1日以降と要請されている関係で、10月1日前後に集中します。つまり参加する内定者の多くは、**その日が初対面**です。結論から言うと、アイスブレイクは「全員が5秒で答えられる」形式ほど場がほぐれます。凝ったゲームより、答えるハードルの低さのほうが効きます。この記事では、所要時間と人数から選べるアイスブレイク10個を、進行のセリフつきで整理しました。
・アイスブレイクは「全員が5秒で答えられる」形式ほど効く。凝った企画より参加ハードルの低さ
・50人を超えたら、一人ずつ回す形式は成立しない。同時に参加できる形式に切り替える
・内定者が知りたいのは同期の顔ぶれと配属後の実像。アイスブレイクはその入口として設計する
よくあるやり方 / 全員参加型(スマホ・匿名)
なぜ内定式は10月1日で、なぜ空気が固いのか
内定式の日程が10月1日前後に固まるのには理由があります。内閣官房の「新卒者の就職・採用活動に関する要請」では、正式な内定日を卒業・修了年度の10月1日以降とするよう経済団体等へ要請しています。それ以前に伝えられているのは「内々定」で、正式な内定を通知できる最初の日が10月1日にあたるためです(内閣官房)。
この日程の性質上、内定者の多くは同期と初めて顔を合わせることになります。選考は個別に進むため、隣に座っている人が誰なのか分からない。しかも会場には人事と役員がいて、内定証書の授与という儀式が控えている。緊張しないほうが難しい場です。
「盛り上げる」ではなく、この場で発言してもいいと分かってもらうことに目的を置くとうまくいきます。最初の一回、全員が何かを発した状態をつくれば、そのあとのグループワークや懇談の口数がはっきり変わります。
所要時間・人数から選ぶアイスブレイク10選
内定式は式次第が詰まっていて、アイスブレイクに割ける時間は5〜20分程度がほとんどです。時間と人数で最初に候補を絞ると選びやすくなります。
5分でできる(〜全人数)
前後左右の3人で「全員に当てはまること」を3つ見つける。出身地や部活ではなく「朝ごはんを食べてきた」レベルでよい、と例を先に出すと動きが早い。
24時間以内にあった良かったこと・新しかったことを1人30秒で話す。ネタの粒度が小さくてよいと伝えるのがコツ。
隣の人の手のひらに人差し指を立て、合図で自分は逃げ、相手は捕まえる。声を出さずに全員が同時に動けるので、着席のままできる。
10分でできる(〜50人)
2人1組で3分ずつ聞き合い、相手を全体に紹介する。自分のことを話すより心理的な負担が軽く、聞く姿勢も育つ。
「実は◯◯です」で意外な一面を1つだけ出す。話す量が少なくて済むので、口数が少ない人でも参加できる。
ジャンケンで勝った人が相手に質問できる。何を聞けばいいか分からない人向けに、質問例を5つスライドに出しておくと止まらない。
15〜20分でできる(人数を問わない)
会社の歴史・事業・数字から出題。正解率が50%前後になる難易度が最も盛り上がる。テーブル単位をチームにすれば席替えが不要。
9マスに条件を書き、当てはまる人を探して名前を書いてもらう。歩き回るので一気にほぐれるが、会場のレイアウトに左右される。
「いまの気持ちを一言で」「入社までにやりたいこと」をスマホから匿名で投稿してもらい、多い言葉ほど大きくスクリーンに表示する。全員が同時に参加でき、人数が増えても待ち時間がない。
先輩社員に聞きたいことを匿名で集め、票が多い順に答えてもらう。手を挙げて質問できない場でも本音の疑問が出る。
50人を超えたら、選び方の基準が変わる
大人数の内定式でアイスブレイクが滑る原因は、企画の内容ではなく形式が人数に合っていないことです。一人ずつ話す形式は、1人30秒でも100人なら50分かかります。式次第に収まりません。
目安として、50人を超えたら「同時参加」型に切り替えると考えてください。①共通点さがしのようにグループ内で完結するもの、⑨ワードクラウドや⑩匿名Q&Aのように全員が同時に投稿できるものが該当します。
匿名で一言を集めるときの、そのまま使える進行
ワードクラウドを使う場合の進行を、セリフ込みで書き出します。人事担当者が初めて使う前提で、迷いやすいところに注記を入れました。
「いまの気持ちを漢字一文字で」「入社までにやりたいこと」など、5秒で答えられるものを1つ。複数出すと迷って手が止まる。
「スマホでこのQRを読み込んでください。アプリのインストールもログインもいりません」。後方席から読めるかは必ず前日に確認する。
「いまの気持ちを漢字一文字で入れてください。正解はないので、思いついたものでどうぞ」。正解がないと明言するのが効く。
最初の10秒は誰も入れません。1つ目が表示されると一気に増えるので、司会は黙って待つ。
「『不安』が大きいですね。正直でいいと思います」。大きい語を2〜3個読み上げて共感を示すと、場の空気が緩む。
「この不安は、このあとの先輩との懇談でぶつけてください」。アイスブレイク単体で終わらせず、次に接続すると意味が出る。
お題を漠然とさせないことが最大の対策です。「自由に一言」は荒れやすく、「いまの気持ちを漢字一文字で」は荒れにくい。加えて、日本語の不適切な投稿をAIが自動でブロックできるツールを選ぶと、人事側の監視負担が下がります。単語リスト方式のフィルタは新しい表現に追いつけず手動削除が残ることが海外ツールの公式ヘルプにも明記されています(Mentimeter Help Center)。
集めた声は、内定式のあとで効いてくる
内定式の一番の課題は、当日の盛り上がりよりもその後の内定辞退です。匿名で集めた言葉は、そのまま内定者の関心と不安のリストになります。
- 「不安」「配属」といった語が大きければ、フォロー面談の話題を配属の具体に寄せる
- 「楽しみ」「同期」が大きければ、内定者同士の接点を増やす企画に投資する
- 匿名Q&Aで票が多かった質問は、そのまま次回の説明会・研修のアジェンダになる
ZENIN CLOUD では、集めた投稿をCSVでダウンロードできます。年度をまたいで比較すれば、「今年の内定者は去年より配属への関心が強い」といった変化も見えます。集計の型は集めた声をCSVで分析する3つの型、お題の作り方は盛り上がるワードクラウドのお題設計10選にまとめました。
料金は7日ぶん1万円(税込)のクレジットカード決済のみで、契約も商談も解約手続きもありません。内定式の当日とリハーサル日を選んで使う、という買い方ができます。参加はQRのみでアプリ不要、数百〜数千人の同時接続に対応しています。
全員参加型を取り入れるべきかチェック
2つ以上当てはまるなら、スマホ・匿名の巻き込みを試す価値があります。
よくある質問
内定式はなぜ10月1日に行う会社が多いのですか?
内閣官房の要請で、正式な内定日を卒業・修了年度の10月1日以降とするよう求められているためです。それ以前に伝えられているのは内々定にあたり、正式な内定を通知できる最初の日が10月1日になります。罰則のある規制ではないため、独自の日程で実施する企業もあります。
100人規模の内定式で使えるアイスブレイクは?
全員が同時に参加できる形式を選んでください。匿名で一言を集めるワードクラウド、匿名Q&A、テーブル単位のクイズが該当します。一人ずつ話す自己紹介は、1人30秒でも100人で50分かかるため式次第に入りません。
アイスブレイクにどれくらい時間を取ればいいですか?
5〜15分が現実的です。内定式は式辞・内定証書の授与・懇談で構成されるため、長く取れません。短くても、全員が一度発言した状態をつくれば目的は果たせます。
オンラインの内定式でもアイスブレイクはできますか?
できます。むしろ挙手や声かけが機能しないオンラインのほうが、全員が同時に投稿して結果が画面に出る形式の効果は大きくなります。ブレイクアウトルームでの共通点さがしと、全体でのワードクラウドを組み合わせると流れがつくれます。
匿名にすると不適切な投稿が出ませんか?
お題を具体的にすることでかなり防げます。「自由に一言」ではなく「いまの気持ちを漢字一文字で」のように答えの方向を決めてください。加えて、投影を見る担当を1人立てる、日本語の不適切投稿を自動判定できるツールを使う、の2つで実務上は対応できます。
内定式の空気は、全員が同時に参加している様子を見るのが一番早い。
契約・商談・解約手続きなし。クレジットカード決済のみ。使う日は1日ずつ選べます。